ドイツの旅 中編

Day4 ネルトリンゲン
 
 
続いての目的地はネルトリンゲン
 
ローテンブルクから鉄道で行く予定でしたがまたしてもダイヤが変更となり、到着が大幅に遅れそうだったので、駅に停まってたバスの運転手さんに聞いてみたら、「このバスの終点がネルトリンゲン沿線上の駅だよー」とのことだったので急遽バス移動することに
 
そしてバスでもジャーマンレイルパスが使えることが発覚!
めちゃめちゃお得じゃんこのチケット、、と震えました
 
DB(ドイツ鉄道)が運航するすべての乗り物に使えるらしい
 
 
バスは列車とは違って村の中を走るのでドイツの人の生活をより身近に感じられてたのしかった!
家もカラフルですごくかわいいので見ているとあっという間に駅に到着
 
 
ネルトリンゲンは、隕石のクレーターにできた円形の町で周りが城壁でぐるっと囲まれています
進撃の巨人のモデルになったのではと噂されてるみたい
確かに似てる。
 

 
 
ここに来た目的は、町の中心にある聖ゲオルグ教会のダニエルの塔に上って町を360度見下ろすことと、塔で市の職員として働いている猫職員”ヴェンデルシュタイン”に会うこと
 
旧市街地を期待してたけど、建物が全体的に新しくて、おみやげ屋さんもほとんど無し、人がバンバン住んでおり、観光地という感じはしない
 
ミュンヘンの人にネルトリンゲン行ってきた~って言ったら「何そこ知らない…」という反応だったのであまりメジャーではないのかもしれません
確かにガイドブックでも1/4ページくらいしか掲載がなかったもんな…
 
 
 
しかし!!!確かに行く価値はあった!!
 
 
 
腹ごしらえを済ませて早速ゴー!
 

 
こちらが聖ゲオルグ教会
右奥に見えるのが通称ダニエルの塔です
 
 
塔の階段は全部で350段あって、最初の1割ほどは螺旋の石階段、そこから先は少々立てつけの不安な木の階段を延々登っていきます
一人しか通れないような幅のところもあって、降りてくる人と鉢合わせたら一苦労でした;;
 
 
 
9割程登ったところで入場料2.5€を支払う
チケットがかわいい
 

 
 
あとは頂上へ続く階段を登れば外なんだけど、ただその前に猫職員を拝みたい…
 
 
猫職員ことヴェンデルシュタインは2010年に地上90メートルのダニエル塔に現れ、その日から毎日塔を上り下りするようになったらしい
その後、ネルトリンゲン市から正式に常勤職員に任命され、ハトやネズミの退治・観光客の引率などの業務をこなし、給料として食事と寝床を保障されてるんだって
 
 
受付のおじちゃんに彼はどこにいるのか伺ってみると、裏で休憩中とのこと!
会うかい?と言われたので、即答イエスで隣の部屋に案内してもらいました
 
 
 
 
ヴェンデルシュタイン職員
お目見え……
 
 
 
 
 

 
いたーー!!!
 
窓際で外眺めていらしたんだけど
近づくと「また仕事か、ハイハイ」みたいな感じで気だるそうにこっちを向いてお座りしてくれた
 
なんていい子…
無茶苦茶かっわいい…
すごく眠そう。休憩中にごめんよ…
 
私の奇声を聞いてぞろぞろと人が集まって来てしまったので、愛でられたのは一瞬でしたが最上級に癒された
ありがとう、ヴェンデルシュタイン!お仕事頑張ってね!!
 
 
そしていよいよ塔の外側へ‥!
 
 
 
どきどき‥
 
 


 
 
 
はぁー、絶景すぎる… 
城壁の中に茶色の三角屋根がぎっしり詰まってて圧巻だった
前日までにわか雨か雪だったけどこの日だけ晴れてくれたのよ…神サマありがとう。
 
 
 
一度使ってみたかった、ジオラマモード
 

 

 
脳内に機関車トーマスのBGMが流れる…
 
 
 
10分ほど満喫して下界へ
非現実的な光景すぎて、降りても当分ふわふわしてた
 
 
 
そのあとはお店で買い物したり、住宅街をブラブラ
そこで至る所にブタの置物があることに気付く
 

 
ネルトリンゲンではその昔、ブタが敵軍から街を救ったという伝説があるらしく、それ以来幸福の象徴として親しまれているんだとか
 
 
 

 
城壁散歩を楽しみ、そのままネルトリンゲン泊
 
 
 
 
Day5 ニュルンベルク
 
 
旅は早くも折り返し地点に突入
5日目はゴシック教会や古城がある大きな街、ニュルンベルクへ
 
 
駅の目の前にある城壁をくぐればそこは木組みの家が立ち並ぶ職人広場
革やガラス、銀の細工師のアトリエやアンティークショップなどセンスのいいお店がズラリ
 

 
 
最初に入ったお店に、銀細工職人のおじいちゃんがいて、新聞にも何回も載ったことがあるほど有名な人らしい
このおじいちゃんにしかできない技術があるんだって~!
詳しく説明してくれたんだけどよく分からなかった…
 
別のお客さんもいるのに、なんだか私たちにめちゃめちゃ話しかけてくれて、「君ら日本人?見ざる・言わざる・聞かざるの三猿ってあるだろ?僕の作ったコレは、4匹いるんだ。大事なところを抑えてるんだよ、へっへっへ…」と下ネタを交えながら猿のチャームを3回ほどゴリ押しされたので購入してみました。可愛いし。笑
 

 
日本に帰ってから調べたけど、4匹目って本当にいるらしい…知らなかった…
「せざる」って言って浮気をしないという意味なんだって!(諸説あり)
 
新婚夫婦への教訓なのか、なかなか重いものを持たせてもらいました
 
 
 
職人広場を後にし、教会のある中心部へと向かっていると大好きなアコーディーンの音色が…!!
クラリネット・サックス・アコーディオンの3人組の路上アーティストでした
 


 
聞き終わってから投げ銭して、CDください~って言ったら「ちょっと待っててね」と言われて1曲演奏してくれました
白ひげのおじちゃん、サンタさんみたいで素敵だった!
 
CDの内容は有名ジャズ曲のカバーだったよ
メインがクラリネットだったから新鮮味があって面白い!
ちなみに演奏してもらった曲は入ってなくて残念…
 
 
 
聖ローレンツ教会
空と建物のコントラストがきれいだった
 

 

入場料1€支払って中へ
えっ、トイレするのと同じ値段で入れちゃっていいの…?
 
 
受胎告知のレリーフ
大天使ガブリエルがマリアにキリストの誕生を告げているこの芸術作品は教会のなかで最も有名なもの
 

 
神々しい…!!
ステンドグラスから差し込む光がいい仕事してます
 
 
開運スポット、美しの泉の金の輪を回転させた後は人気のお店でお昼ごはん
 
ヴラートヴルストホイスレという小さいサイズのソーセージがあるお店
名物のソーセージとシュヴァイネハクセ(骨付き豚のスネ肉)を注文
 

 
人気店だけあってドイツで食べたソーセージの中で一番おいしかった…!
 
 
 
観光エリアの最も奥にあるのがカイザーブルク城
 

 
城に上って街を見下ろしたあとは街中散策!
 
 
ドイツに来たら買いたかったものが、インゼル文庫というドイツの古書
文学とアート雑誌なんだけど、本の表紙のデザインが独特ですごく素敵なんです
文字ばかりのものと、図鑑になっているものがあって、キノコや鉱石の図鑑は価値が高く入手が難しくなってます
 
この本に魅了されたコレクターは少なくなく、私もすでに2冊持ってます
 
 
その本に、ここニュルンベルクの古本屋さんにてようやく出会えました~!
 

 
いっぱいあった!50冊くらい!興奮!!
荷物になるので悩みに悩んで3冊にしぼった…
 
 
あーかわいい……
  
 
 
 
インゼル文庫も無事購入できたので、ほくほくしながらニュルンベルクを後にし、鉄道で1時間かけてミュンヘンへ移動
 
 
 
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